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IP奨励賞

  • 第37回(2025年度)IP奨励賞受賞者
    2025年8月29日

     

◆受賞者 門田 和紀 教授
  和歌山県立医科大学 薬学部薬剤学研究室

◆受賞理由
 受賞者は、さまざまな素材や汎用装置を利用し、医薬品や機能性食品へ効果的に利用できる機能性微粒子の設計を指向した研究に取り組んでいる。具体的には、(1)機能性粒子創製に向けた界面設計および形態制御技術の開発、(2)噴霧乾燥プロセスによる微粒子構造制御に伴う機能性微粒子の設計、(3)数値シミュレーションを利用した微粒子制御に伴う機能性材料の創製、(4)機能性食品添加剤との有機ナノコンポジット形成による医薬品の溶解性改善粒子の創製 などに関する研究である。特に、粉体工学および化学工学を背景に、製剤工学や食品工学の分野で優れた研究成果を達成している。これらの研究成果は、今後のライフサイエンス分野における学術および産業の発展に深く貢献するものと期待している。
 受賞者は現在粉体工学会の評議員であり、粉体工学会誌の和文誌および英文誌の編集委員として学会運営に携わってきた。2019年からは大阪粉体工業展委員会の委員も務め、大阪粉体工業展の併催行事の企画運営を支援するなど、粉体工学会および日本粉体工業技術協会の活動に広く貢献している。また、化学工学のバックグラウンドを有しながら、現在は薬学部に所属しており、多くの製薬企業や食品企業等と共同で研究に取り組む希少な人材である。海外交流も活発で多くの海外研究者との共著論文を発表しており、今後の粉体工学のさらなる発展と国際貢献ならびに同分野の人材育成において中心的な役割を果たすことが大いに期待される。

◆IP奨励賞の概要

  • 制定   1989年(平成元年)
  • 目的   粉体工学分野における独創的研究および新規性研究の創出
  • 選出   粉体工学分野における学術の研究発展に深く寄与している若手研究者(45歳以下)を
    粉体工学会、日本エアロゾル学会、日本粉体工業技術協会のご協力のもと毎年決定
  • 贈呈   賞状および副賞(100万円、記念メダル)

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