IP奨励賞
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第33回(2021年度)IP奨励賞決定
第33回IP奨励賞の受賞者は、京都大学大学院 工学研究科 化学工学専攻 准教授 渡邉 哲様に決定いたしました。表彰日は、当センターの設立記念日の8月29日です。
渡邉 哲氏 略歴
1976年08月 | 生年月日 |
2000年 3月 | 京都大学工学部工業化学科卒業 |
2002年 3月 | 京都大学院工学研究科化学工学専攻修士課程修了 |
2005年 3月 | 京都大学院工学研究科化学工学専攻博士後期課程修了,博士(工学) |
2005年 4月 | 京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 助手 |
2007年 4月 | 同助教 |
2015年 4月 | 同講師 |
2019年 8月 | 同准教授,現在に至る |
受賞理由:
受賞者は,「コロイド粒子の自己組織化を利用した構造形成」と「機能性微粒子の液相合成」という粉体工学に関わる研究を推進している。研究の特徴は,現象理解に基づいて「構造形成場」および「反応場」を導入することで,マクロな操作因子による構造制御プロセスの構築を目指すという点にある。得られた成果は,工学的および学術的に高く評価され,研究奨励賞を始めとした多くの学会賞等を受賞している。
同氏は,研究を通して得られた粉体工学に関する知見を社会実装に繋げるべく産学連携活動を活発に行ってきている。また,2010-2011年に粉体工学会「粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会」代表幹事を,2015年からは粉体工学会の和文誌および英文誌の編集委員を務めるなど,学会活動を通じた粉体工学への寄与も大きい。さらに,継続的に国際共同研究の研究代表者としてプロジェクトを遂行するなど,国際的な連携構築にも積極的に取り組んでいる。したがって同氏は,今後の粉体工学の更なる発展と同分野の人材育成に大いに貢献する中心的な人材として,多大なる活躍が期待される。