IP奨励賞
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第35回(2023年度)IP奨励賞受賞者
2023年8月29日
◆受賞者 | 高井 千加 准教授 |
岐阜大学 工学部/大学院 工学研究科化学・生命工学科 物質科学コース 東北大学 多元物質科学研究所 |
◆略歴
- 1979年6月 生年月
- 2007年3月 名古屋工業大学大学院 工学研究科 博士後期課程修了 博士(工学)
- 2007年4月 株式会社栗本鐵工所
- 2010年4月 グランデックス株式会社
- 2011年4月 名古屋工業大学セラミックス基盤工学研究センター博士研究員
- (2014年9月~2015年8月 出産・育児による退職)
- 2015年9月 名古屋工業大学先進セラミックス研究センター特任助教
- 2017年4月 日本学術振興会特別研究員RPD
- (2018年1月~7月 スイス連邦材料試験研究所客員研究員)
- 2018年11月 岐阜大学工学部テニュア・トラック助教
- (2018年11月~2023年3月 文部科学省卓越研究員)
- 2021年4月 同 助教(任期解除による)
- 2022年4月 同 准教授 現在に至る
- 2023年4月 東北大学多元物質科学研究所 准教授(クロスアポイントメント) 現在に至る
◆受賞理由
受賞者は、シリカという身近にありふれた素材が、その構造を制御することにより新たな魅力を発揮できる可能性を追求する研究に取り組んでいる。例えば立方体形状の稜のみにシリカが 堆積したナノ粒子がユニークな機能を示すことを見出した。
粒子の魅力を最大限引き出すためには構造と機能の関係を整理する必要があると考え、構造評価技術の開発や機械学習の導入など、様々な手法を積極的に取り入れ、未解明な現象の解明に資する示唆に富む且つ活発な研究活動を進め成果を上げている。
研究活動の場は、粉体工学会の他、セラミックス協会、セルロース学会、昆虫学会など幅広く、粉体工学の裾野を広げ、更なる発展に貢献している。
一方で、学生教育にも熱心に取組み、将来性が期待される女性研究者として「第2回女性が 拓く工学の未来賞」を受賞している。また、所属学会及び関連協会の重要な各種委員会委員などを務め、関連団体の健全な運営に貢献している。今後の粉体工学の更なる発展と同分野の人材育成にも大いに貢献する中心的な人材として、多大なる活躍を期待している。
◆IP奨励賞の概要
- 制定 1989年(平成元年)
- 目的 粉体工学分野における独創的研究および新規性研究の創出
- 選出 研究発展に深く寄与している若手研究者(45歳以下)を粉体工学会、
日本エアロゾル学会、日本粉体工業技術協会のご協力のもと毎年決定 - 贈呈 賞状および副賞(100万円、記念メダル)